Tea(お茶)の世界にようこそ
穏やかな日差しがリビングに差し込む、ある日曜日。
「あなた、お茶が入りましたよ~」
奥様がキッチンから、リビングにいるご主人に声を掛けました。
ほんのり漂うリンゴのような甘い香りに、
いつものカモミールブレンドだと思った旦那様。
ひと口飲むと、一瞬意外そうな顔をしてから柔らかい笑顔になりました。
「あれ? いつものとは違うみたいだけど、このお茶も美味しいね」
今日のお茶には、ビタミンやミネラルが含まれるローズヒップもブレンドしています。
最近、残業続きでお疲れぎみだった旦那様のために、
奥様が愛情を込めて淹れた特製のブレンドティーでした。
好きな味と香りを楽しみながら、心と身体の健康を得られ、一杯のお茶を中心に、ホッとするコミュニケーションがとれる。
そんなお茶の世界を知れば知るほど、お茶の良さを広めて地域に貢献したいとう気持ちが深まりました。
あなたにも届くことを願って、この御殿場の地で、資格講座やお茶のセミナーを開催しております。
薬剤師として、「健康」のためにできること
こんにちは! 薬剤師でティーコンシェルジュの林素真子です。
私は薬局で処方箋をもとに調剤し、患者様に薬の効果や飲み方の説明をしながら、健康相談も受付ける仕事を30年近く続けてまいりました。
お薬を処方された患者様の中には
「この薬の量、少しでも減らないかしら?」
「健康診断で、糖尿病の疑いがあると言われたんだけど、今から食生活でどうにかならないかしら?」
「健康食品やサプリメントなら、薬より体への負担が少ないのでは?」
薬を減らしたい、薬より健康食品やサプリメントで今の状態がよくならないだろうか?
とご相談をいただくことが、しばしばありました。
患者様は、処方される薬が体に負担がかかるということをどこかで気にしつつ、また薬を飲むほどの病気ではないと思いながら、仕方なく処方された薬を飲んでいたのだということを、ひしひしと感じていました。
ご相談いただいた患者様には、
「薬を減らしたければ、1日1時間のウォーキングをしましょう」
「バランスの良い食生活をしましょう」
「規則正しい生活をしましょう」
「健康食品は、あくまでも食品です。病気の予備軍なら健康食品でどうにかなる場合もありますが、今飲んでいる薬に代わる食品はないんですよ」
「健康食品やサプリメントだって、過ぎたるは及ばざるがごとし、飲みすぎると肝臓や腎臓を悪くしますよ」
薬剤師として、自己判断で薬を減らさず、医師の指示通りしっかり飲むようにお伝えしてきました。そして、「検査結果によっては薬が減る場合もある」と、お伝えしたのは言うまでもありません。
私も50歳を超えて健康に不安を感じる年齢になり、患者様の「薬に頼りたくない」「病気を認めたくない!」というお気持ちが手に取るようにわかるようになりました。
薬だけではなく、
「毎日摂る食品や飲料で健康を保てないだろうか」
「薬を処方してもらわなければならない身体になる前に、できることはないのだろうか」
「この御殿場の地域の健康のためにできることはないだろうか」
「サプリメント以外で患者様の健康のためにできることはないのだろうか」
と考えるようになりました。
そして、「薬に頼らない身体づくり」がコンセプトのティーコンシェルジュ協会の門をたたいたのです。
日本ティーコンシェルジュ協会で知ったTea(お茶)の可能性
現代にはさまざまな飲み物があり、「嗜好飲料」として楽しまれています。
お茶も、日本茶、コーヒー、紅茶、ハーブティーなど、生活スタイルに溶け込んでいて、毎日の生活と切り離すことはできません。
しかし嗜好飲料としての側面が強くなり、飲みやすさや習慣性を追い求めるあまり、香料や甘味料、保存料、着色料など、添加物が含まれたお茶が多いのが現実です。
また手軽さや便利さから、1人当たり1日1本以上のペットボトル飲料が消費されているというのも事実です。家でお茶を淹れる習慣が、遠くない未来に消えてしまうのではと、危惧さえ覚えます。
手軽さや便利さが過度に進み、必要なエネルギーは高カロリー食品、ビタミンやミネラルはサプリメントで補充し、食事時間を切り詰めて働く人が増えてきました。テレビCMでも「10秒チャージ!」などと宣伝していますよね。
しかし、どんな高カロリー食品やサプリメントも、天然の植物の栄養素に勝るものはありません。食事をするというのは、食物を目で見て美味しそうと感じ、香りで嗅覚が刺激されて唾液が分泌され、口から胃腸に入ると、胃腸が活発に働いて分解し吸収する、ということです。
さらに体内で代謝され、排泄する。こういった一連の働きは、交感神経と副交感神経のバランスが保たれている証拠です。常に高カロリー食品とサプリメントに頼った生活では、自立神経のバランスを崩し、病気を引き起こす原因となります。「お茶の可能性を知る」ということは、自分たちが摂取する飲料のみならず、【食】を見直す良い機会にもなります。
古くは3万年もの昔から、お茶やコーヒーは「薬」として健康と美容に役立たられてきたという文献もあります。科学や医学の発展により、近年はハーブティーやお茶、コーヒーは、私たち人間の病気を未然に防ぐ力があるとして、あらゆる国で研究結果が出ているそうです。
一般社団法人日本ティーコンシェルジュ協会は、2005年10月に作山会長が創立されました。ハーブティーに限らず、世界のお茶やコーヒーまで専門的な知識をもとに、健康や美容、グルメの観点からアドバイスできる民間療法のスペシャリストを育成する、日本で唯一の協会です。
作山会長の【お茶の産地から農法まで、自らの目で納得いくまでこだわる】その姿勢と、【お茶の可能性を伝える】という使命感に、大変感銘を受けました。データに基づき、お茶が病気を未然に防ぐことができる民間療法であることをしっかりと自信を持って伝えられるティーコンシェルジュは、薬剤師の立場から、未病の方にも、病気の方にも、健康な方にもお役に立てると確信したのです。
様々な立場の方に知ってほしいTea(お茶)の世界
「良薬口に苦し」と言いますが、本当に身体が欲するものは美味しく感じられます。
かぜの初期症状で来局した患者様に、病院から葛根湯が処方されました。私は「熱いお湯に溶かして、フーフーしながら飲んでね!」と伝えます。それが、葛根湯の効果を100%得られる飲み方だからです。
しかし多くの患者様は漢方薬を好まず、「美味しくないから、一気に飲みたい」というのです。それでも「このほうが効くから、お湯に溶かして飲んでみて!」と念を押します。
次の来局時、「この間処方された葛根湯、飲めた?」と聞くと、「なんだか分からないけど、美味しく飲めたよ。最後の1日は、美味しくなかったけどね」と、だいたいこんな返事が返ってきます。体が欲しているときは、薬でも美味しく感じます。でも、いちばん身体によくて飲み続けられる物は、自分の好きな香りと味の飲料です。
好きな飲料のアロマは、身体だけでなく精神面にも良い影響を与えてくれます。ハーブや日本茶、コーヒー、紅茶を飲まずとも、香りを嗅いだだけでホッとした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
【薬剤師の方へ】
これからの時代、今の医療保険制度、介護保険制度では、安定した保険薬局の経営は難しくなってきますよね。
他薬局の差別化として、サプリメントよりももっと健康に良いティーをお勧めします。「ちょっと食べすぎで胃もたれ」なんて方には、ムコスタとガスターがすぐに思いつくでしょう。しかし、お茶を学べば、緑茶にペパーミントをブレンドして提供することができます
【レストラン経営やホテル等、食に関する仕事をしている方】
食のプロの方は、「食事とハーブティーのマリアージュ」を意識したラインナップを用意することで、お客様との会話の幅が広がりますし、食事もさらに美味しく感じていただけます。
例えば、「油分は控えたいけど、エビフライが食べたい」と迷っているお客様が、メニューに「油をスッキリカットするドリンク」とか「肝臓をケアするドリンク」を見つけたら、興味を持ってくれそうですよね。
ご自身のメニューは、自信を持ってお客様にご提供する。そのメニューを気兼ねなく、美味しく食べて頂くための投資になりますよ。
【カフェ・喫茶店の経営者や社員の方】
カフェや喫茶店を開きたい、またすでに開業している方、日本ティーコンシェルジュ協会が提供するハーブティーやコーヒーは、味や香りだけでなく、栽培法や生産者までこだわり抜いた超特級の品揃えです。健康志向の時代に、メニューアイテムに加えてみませんか? 自信を持ってお勧めするお茶は、協会独自のものです。
その高品質な品揃えとあなたのブレンド技術が、お店のファンを増やすことになるでしょう。
【家族を守るお母さん・お母さん予備軍】
私自身も3人の子育て経験から、もっともお勧めしたいのが、家庭を守るお母さん方と、お母さん予備軍の方です。
家族の健康は、“食”で守られます。薬局でも、お子様の薬になると真剣に聞いてくるお母さま方が多かったと記憶しています。
今、約1割のお母さんがお子さんにサプリメントを与えているそうです。また、薬学講座で高校に伺った際、部活の顧問が率先して生徒にサプリメントを飲むように指導していると聞きました。
本当にそれで良いのでしょうか?
医療先進国アメリカでサプリメントが開発されたのは、食品で栄養が摂れない最下層の方たちが、栄養失調で病気になるのを未然に防ぐためです。実は驚くことにアメリカ人の約5割は、有機野菜にこだわって、天然の食品から栄養素を摂取するそうです。天然で植物由来の栄養が摂取できれば、サプリメントは必要ないかもしれませんよね。
ハーブティーや有機野菜が好きで、できれば家族には安全な国産の有機野菜を食べさせたい、と家族の健康に心を砕くお母さんにこそ、お茶に関する知識を手に入れてほしいと願っています。
また、お茶は身体にいいだけでなく、お茶がくれるホッとした時間は、一杯のお茶を中心に家族が集まり、自然とコミュニケーションの時間となります
ティーコンシェルジュとして「薬に頼らない身体づくり」のコンセプトをもとに、民間療法として世界のハーブティーや日本茶、紅茶、中国茶、コーヒーなどの、お茶の可能性を皆さんに知っていただき、地域の健康とコミュニケーションの活性化に貢献したいと願っております。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
一般社団法人日本ティコンシェルジュ協会
御殿場校校長 林 素真子プロフィール
一般社団法人日本ティコンシェルジュ協会
御殿場校校長 林 素真子プロフィール
静岡県沼津市出身 | |
1991年 | 旧共立薬科大学(現慶應義塾大学薬学部)卒 |
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1991年 | 協和発酵株式会社 製剤研究所 就職 抗アレルギー性点眼薬の開発に携わる |
1993年 | 実家の株式会社 カツマタに就職 結婚し、静岡県御殿場市にある櫻道ふとん店に嫁ぐ 家業で、歯科検診器具・耳鼻科検診器具のレンタル事業を立ち上げる。災害医療資材販売、メンテナンス業務に就く |
1994年 | 長女出産 |
1995年 | 次女出産 |
1996年 | 有限会社すこやか薬局を立ち上げ本格的に保険薬局に参入 |
1997年 | 緑ヶ丘薬局、開業(株式会社カツマタとして |
1998年 | 長男出産 介護保険支援専門員 資格取得 以来、沼津市の介護認定審査員を務める 花園薬局 開業((株)カツマタとして) 6件の 介護保険施設で訪問薬剤指導を行う。 |
2014年 | 有限会社すこやか薬局 薬局閉局。 医薬品卸業としてスタート 有限会社すこやか改名 代表取締役に就任 災害医療に精通する医薬品卸会社として独立 |
2018年 | 株式会社瀧鳳凰を開業(有限会社すこやかの事業を継承) |
現在 | 一般社団法人 日本ティコンシェルジュ会員 ティーコンシェルジュ1級取得中 災害医療薬剤師学会会員 介護保険専門員 沼津市・裾野市・長泉町・清水町の介護保険認定審査会認定委員 加藤学園グループ・沼津市立大岡小学校・沼津市立開北小学校の学校薬剤師 方眼ノートトレーナー |