糖分吸収を抑える桑の葉茶!

ブログ「糖分吸収を抑える桑の葉茶!」

御殿場のお茶[ハーブティー、日本茶、コーヒー、紅茶、中国茶]のお教室

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マスターティーウエリスト 林素真子の
いきいきティーblog

2025.09.03

糖分吸収を抑える桑の葉茶!

桑の葉というと蚕の餌ですね。平成26年世界遺産に認定された富岡製糸場の周りの商店街を歩くと、「血糖値が気になるあなたに!!」 とか 「ダイエットに!!」と”桑の葉茶”や”桑の葉最中”が販売されています。蚕の餌であった桑の葉茶は、実は中国では漢方薬として重宝されていました。1200年頃、栄西禅師が中国から学んだお茶について書いた「喫茶養生記」の中に桑の葉が飲水病(今の糖尿病)によいと書かれていました。それは、桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)の効果といわれています。

DNJ(デオキシノジリマイシン)とはどんな働き?

DNJは糖の分解をするα-グルコシダーゼの働きを抑えることで糖の吸収を抑制します。

皆さんは、糖分というと、何を思い浮かべますか?

甘いもの、お菓子やチョコレート・お饅頭や果物など甘いものを想像すると思います。でも、糖分とはそれだけではないんです。ご飯をよく噛んでいると甘みを感じます。それはご飯のデンプンが唾液によって糖質に分解されたからです。ですから、ご飯・パン・お蕎麦・うどん・ソーメンなど主食になる炭水化物は分解され糖分になるのです。そして、最終的にα-グルコシダーゼでブドウ糖などの単糖類に分解され体内に吸収されるのです。つまり、ブドウ糖等の単糖類にならなければ吸収されないのです。糖尿病の薬としてα-グルコシダーゼの働きを抑制させる医療用の薬があるほどです。α-グルコシダーゼ阻害薬を飲み始めると、今まで使われていなかった腸まで使うようになります。飲み始めにはお腹が張ったりおならがでたりという副作用があります。もし、糖尿病予備軍で桑の葉茶を試したいな~とお考えの方は少ない量から身体を慣らしていくのもいいかもしれません。 桑の葉茶の飲み方は、食前から飲み始め食中も炭水化物・糖と一緒に食すことでその効果は最大限発揮できます。 桑の葉で発見された、DNJは農研機構のサイトで血糖上昇抑制効果は証明されています。

桑の葉は栄養素の宝庫!!

最も効果を表すDNJ(デオキシノジリマイシン)の発見で、脚光を浴びている桑の葉ですが、栄養成分のバランスのとれたハーブティーの一つです。童謡「赤とんぼ」の♪山の畑の桑の実を~♪と歌われるように、実は食用にもされていました。ヨーロッパではマルベリージャムとして栄養補給に食してました。

豊富なミネラル

ミネラルが多いハーブティーはどこか海苔のような味わいと香りがします。 カルシウムは牛乳の5倍といわれ、骨を強くしたり免疫力を高める効果があります。鉄分はケールの5倍、亜鉛はクレソンの3倍あります。貧血予防や味覚異常に効果のある成分が多く含まれています。カリウムも多く含まれていることから取り過ぎたナトリウムを排泄することで利尿作用や血圧効果作用も期待できます。

ビタミンEはケールの10倍、食物繊維はケールの4倍

ケールとは青汁に入っている野菜の一種です。豊富な栄養素を持つケールは青汁の主要野菜です。そのケールと比較しても多くの成分を持っている桑の葉はそれだけ身体に優しいといえます。しかも、カフェインは入っていないので、妊婦さんにも優しいハーブといえるでしょう。

美人になるには桑の葉茶

桑の葉茶にはフラボノイドを始めとするポリフェノールが入っています。高い抗酸化作用を有するので老化の原因である活性酸素を軽減できます。いつまでも錆びない若々しい身体作りや美肌ケアにお勧めです。

カリウムの利尿効果を期待した浮腫み改善・豊富な食物繊維による便秘やコレステロール上昇の改善そして、糖の吸収抑制ときたらダイエット向きのお茶ですね。
いつまでも美しい肌を、体型を保つためにも是非生活に桑の葉茶を取り入れてみましょう。